「秋田流寒仕込み」でじっくり長期低温発酵
秋田県横手市は言わずと知れた豪雪地帯。2021年2月には、積雪203㎝と過去最高積雪量を記録しました。雪が多いことで、酒造りに最も適した室温が一定に保たれるのです。阿櫻酒造ではこの寒さを活かした「秋田流寒仕込み」を採用し、寒冷の時期にじっくり長期低温発酵させる醸造方法で、爽やかな香りとまろやかな旨味を生み出しています。
地元米秋田こまち
阿櫻酒造では秋田を代表する酒造好適米「秋田酒こまち」を中心に使っています。米どころ秋田の地元米のみで醸しています。お水は奥羽山系の伏流水を使っているが、軟水のため日本酒造りに必要なミネラル分が少ない。口当たりはまろやかに仕上がるのが特徴になる。ふんだんに水を使うことで発酵力を上げるなど阿櫻酒造の細やかな配慮が感じられる。
冷やから燗まで色々な味変を楽しもう!
阿櫻酒造では、多くの酒蔵が使う開放タンクではなく、昔ながらの口の狭いタンクを使っているため、窒素ガスが抜けにくい。この窒素ガスのおかげで瓶内での味の変化が少ないので、どんな飲み方でも味わえるのが特徴です。燗酒にしても味が崩れることなく、熱燗から燗冷ましまで、ゆっくり飲んでも酒本来の味わいを楽しむことができます。口を開けた直後と、ガスが抜けてグラスに注いだ時では風味が変わる面白さもあります。ワインに例えるなら、ボトルからデキャンタに移すと酸化が進み、味がまろやかに変化するのと同じです。