菊の里酒造は、1866年に栃木県大田原市、那須野ヶ原の豊かな自然の中で誕生しました。この地は古代から稲作が盛んで、豊かな水源と肥沃な土壌が特徴です。こうした自然環境が、菊の里酒造の酒造りに理想的な条件をもたらしています。

菊の里酒造の創業者である初代蔵元阿久津藤右衛門は、最良の水を求めて大田原の地に井戸を掘り、その地で酒造りを始めました。那須野ヶ原は、清流那珂川をはじめとする豊富な伏流水があり、この水は菊の里酒造の日本酒に清らかな味わいをもたらしています。また、地域が古代からの稲作地であることから、高品質な酒米を安定して供給する基盤も整っています。

菊の里酒造では、酒米と水の質に徹底的にこだわっています。特に使用する水は、那須野ヶ原の伏流水を活用し、これが繊細で深みのある味わいを醸し出す要因となっています。また、米に関しても地元栃木県産の酒造好適米を中心に使用し、地元で育てられた米の特性を理解し、そのポテンシャルを最大限に引き出しています。

昭和17年に一時的に製造を休止した後、昭和30年に菊の里酒造として再スタートを切りました。この再開は、地域とのつながりを深め、さらに品質に磨きをかける機会となりました。「大那」ブランドの立ち上げは、この酒蔵が直面した困難を乗り越え、さらに成長するための一歩となりました。そして大那に続く新ブランド「菊の里」をリリース。このブランドは、那須野ヶ原の自然の恵みを活かした酒造りの集大成として、国内外で高い評価を受けています。

那須野ヶ原の自然が育んだ菊の里酒造の日本酒は、地域の豊かな歴史と文化を今に伝えるものです。この蔵がこれからも続ける新しい挑戦と革新により、さらに多くの人々に愛される酒造りを目指しています。菊の里酒造の物語は、那須野ヶ原とともに未来へと紡がれていくでしょう。

近年の受賞歴

2024年全国新酒鑑評会にて入賞。
2023年全国新酒鑑評会にて入賞。
2022年   全国新酒鑑評会にて入賞。

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