いつものビールをさらに美味しく飲む方法

いつも飲んでいるビール、実はやり方次第でもっと美味しくなる方法があるのをご存じですか?

 

一般的には、スーパーやコンビニで購入した缶・瓶ビールは、自宅の冷蔵庫で冷やしますよね。確かに、美味しいビールを飲むために「冷蔵」は大事なポイントです。しかし、ビールを美味しくする方法は、他にもあります。

 

そこで今回は、いつものビールをさらに美味しくする、簡単なポイントをご紹介します。誰でも簡単に、今すぐできる方法ばかりなので、今手にしているそのビール、もっと美味しくしてみませんか?

 

ビールの美味しい飲み方のポイント

まずは、ビールの美味しい飲み方からご紹介しましょう。

 

ただ単に喉に流し込むだけなんて、もったいない!ビールの歴史は古く、世界中にたくさんの種類のビールビールの種類をわかりやすく解説|世界のビールから日本のビールまで説明が全世界で飲まれています。

 

ビールを構成する苦味や泡、のど越しやホップを少しだけ気にかけることで、いつものビールがもっと美味しくなります。ビールは、ゴクゴクと喉を鳴らす「のど越し」だけが魅力ではなく、もっと奥深いお酒なんです!

 

苦味

ビールの美味しい飲み方のポイント:その1
苦味を味わいましょう。

 

日本では、20歳という節目にお酒とタバコの自由が与えられますよね。これまでは、周りの大人たちが楽しそうにアルコールを飲む姿を羨ましく見ていたけれど、20歳を過ぎたら自由に飲めるようになります。やっぱり初めてのお酒は、「ビール」でしょう!そう思って、いざ口にしてみたら「苦い!」と感じた経験はありませんか?

 

また、ビールを少しずつ飲んでいくうちに、ビール特有の「苦味」に慣れ、気づいたら飲めるようになっていた…そんな方も多いことでしょう。

 

そうなんです。ビールの美味しさの魅力の一つに「苦味」が挙げられます。若いときはこの「苦味」が苦手でも、大人になるにつれて美味しさを感じるようになる「苦味」。不思議ですよね。

 

この苦味を作り出しているのは、ビールの原料の一つである「ホップ」。実は、ホップには種類がいくつもあり、使用するホップによってビールの苦味に違いが生じます。

 

今、手にしているビールにはどんな「ホップ」が使用されているのでしょうか?考えながら、ビールを楽しむのも面白いでしょう。このあたりのビールの作り方を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

 

 

ビールの美味しい飲み方のポイント:その2
泡を味わいましょう。

 

冷蔵庫から取り出したビールは、そのまま飲むことが多いですか?それとも、グラスに注いで飲むことが多いですか?いつもより美味しくビールを飲むなら、迷わずグラスに注ぐのをおすすめします。

 

なぜなら、グラスに注ぐとビールの上部にふわふわとした泡を作り出せるからです。この「泡」がビールの美味しさには欠かせない働きをしてくれるんですよ。

 

泡は、ビールが空気に触れないように蓋の役割を果たします。これにより、ビールの成分が酸化せずに美味しさを長く保てるのです。また、グラスにビールを注ぐ際に空気を含むようにすると、よりクリーミーな泡が作り出せますよ。

 

濃厚な泡は、ビールの苦みを緩和してくれるので、いつもより滑らかな口当たりに仕上がるでしょう。

 

のど越し

ビールの美味しい飲み方のポイント:その3
のど越しを楽しみましょう。

 

これは、みなさんお馴染みではないでしょうか。ビールといえば、ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲む爽快感がたまらない!このためにビールを飲んでいる!なんて方も少なくないのでは?

 

のど越しに必要なのは、口に含んだ際に主張しすぎない程度のホップの香りと苦味。ゴクゴクと、喉を鳴らせる具合に調節されたビールでしか、喉元を流れるあの快感は味わえないのです。この爽やかな爽快感が、ビールの持つ最大限の魅力といってもいいでしょう。

 

ホップ

ホップ

 

ビールの美味しい飲み方のポイント:その4
ホップの香りを楽しみましょう。

 

先ほどもお伝えした、ビールの苦味成分の素である「ホップ」。流通しているホップはいくつもあり、フルーティーな香りを持つホップや、草っぽい青々しい香りを持つホップ、トロピカルな香りを持つホップなど数多く存在しています。

 

最近では、さまざまな種類のホップを掛け合わせて、香り豊かなビールを製造するメーカーも登場していますよ。

 

ホップの楽しみ方は、ビールを飲む際に鼻を近づけること。ビールによって、微妙な違いを楽しみましょう。

 

家飲みの美味しい飲み方

いつでも好きなときに飲めるのが、家飲みの醍醐味。他の人のことを気にせずに、自分のペースで飲める家飲みでは、好きなお酒をもっと美味しく飲みたいもの。

 

そこで、ちょっとしたひと工夫で、いつもの家飲みがもっと豊かになる方法をご紹介します。いつものビールを、さらに美味しくしちゃいましょ。

 

ビールの製造年月日を確認

今、手にしているビールには、製造年月日といって、製造された日時が記載されています。これは、日本の法律によるもので、必ず表示しなければならない決まりとなっています。

 

この製造年月日をチェックすることが、ビールを自宅で美味しく飲むポイント。例えば、スーパーやコンビニでビールを手にした際、製造年月日をチェックしたとしましょう。一つは、今月中に製造されたもの。もう一つは、3ヶ月前に製造されたものでした。あなたなら、どちらを購入したいですか?

 

そうですよね。なるべくなら、新しいものを購入したいと思いませんか?その通り、ビールは時間の経過とともに風味が落ちてしまうので、新鮮な方が美味しいとされています。商品本来の美味しさを味わうためにも、製造年月日が新しいものを選びましょう。

 

ビールの温度管理

ビールは、冷やしすぎると本来の風味を感じにくくなってしまったり、泡立ちが悪くなったりすることがあります。確かに、冷やして飲むビールは美味しいですが、ビールに合った適正温度で管理することで、ビール本来の風味を最大限活かすことができます。

 

大手ビールメーカーによると、ビールが一番美味しい温度は夏なら4~6℃、冬なら6~8℃がおすすめとのこと。冷蔵庫で4〜5時間程度冷やしたものがちょうどいいとされているので、冷やし過ぎには注意しましょう。

(参照:サントリー ビールが一番おいしい温度を教えてください)
https://www.suntory.co.jp/customer/faq/001711.html

 

グラスに注いで飲む

先ほどもお伝えした通り、ビールはそのまま飲むのではなく、グラスに注いで飲む方がおすすめです。このちょっとしたひと手間が、ビールを自宅で美味しく飲むスパイスに。グラスに注ぐことで、泡がビールの風味を閉じ込め、ビールを長く楽しめるようになります。

 

また、グラスにこだわってみるのも家飲みの醍醐味。ビールの風味をより感じやすくなったり、香りが華やかになったりと、グラスによってビールはさまざまな表情を魅せてくれますよ。いつもの家飲みが、もっと美味しく、もっと楽しくなること間違いなしです!

 

グラスの選び方と管理

 

「ビールがもっと美味しくなるなら、グラスにこだわってみようかな」

 

そう思ったあなたに、ビールに合ったグラスの選び方をご紹介します。ビールのスタイルによって、おすすめのグラスは異なるので、好きなビールに合ったグラスを選んでみましょう。

 

例えば、大手ビールメーカーが販売する「キリン一番搾り」や「サッポロ黒ラベル」など、のど越しを楽しむピルスナーを飲む際には、細身で背の高いグラスがおすすめ。味を逃さず、爽やかなホップの苦味をより楽しめます。

 

また、お好みのグラスを見つけたら、ビールを注ぐ前にグラスを冷蔵庫で冷やすのも、家飲みを楽しくするコツ。ビールが温まるのを防いだり、爽快感を感じやすくなったりしますよ。ただし、冷凍庫で冷やすのはご法度。冷えすぎると、ビールを注いだ際にシャリシャリのシャーベット状になってしまい、ビール本来の風味が消えてしまう恐れが。正しくグラスを冷やして、ビールを美味しく味わいましょう。

 

ビールを飲み終わったら、グラスの洗い方をひと工夫するのも、家飲みを楽しくするコツ。グラスに油分や汚れなどが付着していると、ビールを注いだときにきめの粗い泡になってしまい、泡立ちの持続力やビールの風味が落ちてしまいます。これでは、楽しい家飲みが台無し。自宅で美味しいビールを味わうなら、グラスの汚れをしっかり落とすのがよいでしょう。

 

注ぎ方と泡の黄金比率

 

ビールを自宅で美味しく飲むためには、注ぎ方も重要です。大事なのは、3回に分けて注ぐ「3度注ぎ」と呼ばれる方法。ビールの本場、ドイツでは広く知られているやり方で、最も美味しくなる注ぎ方といわれています。

 

まずは、グラスをテーブルに置いて高い位置からビールを注ぎます。ゆっくりと注ぎ、途中から勢いをつけてグラスいっぱいに泡を作り出しましょう。

 

そのまま2分ほど待ち、泡がグラスの半分くらいになったら、2回目のビールを注いでいきます。ポイントは、グラスの縁からゆっくりと注ぎ込むこと。泡がグラスから1センチ程度モコモコとしたらOKです。

 

そして、3回目。泡がグラスの縁よりも下がる前に、最後のビールを注ぎましょう。これが、ビールが最も美味しくなる「3度注ぎ」という方法です。

 

このとき、意識して欲しいのが、ビールと泡の黄金比率。一般的には、ビール:泡(7:3)といわれています。3度注ぎの際に心がけてみると、より美味しいビールが味わえますよ。とても簡単な今すぐできる方法なので、ぜひ試してみてください。

 

初心者におすすめの飲み方

ここからは、いつもと違ったビールの飲み方をご紹介します。

 

「ビールの苦味が苦手」「ビールを美味しく感じられない」という人にはおすすめ。ちょっとしたひと工夫で、美味しくビールを味わいましょう。

 

ロック

まずおすすめの飲み方は、グラスいっぱいに氷を入れた「ロック」。別名「オン・ザ・ロック」とも呼ばれています。「ビールに氷を入れるなんて、ビール本来の味が落ちてしまうのでは?」そう思った方もいるでしょう。しかし、実はそれが狙いです。

 

ビールの苦味が苦手な方には、まずビールを飲むことから始めてみましょう。氷を入れることで、ビールの炭酸がまろやかになり、かつアルコール度数が下がる傾向があります。さらに、いつもより冷えた状態のビールは、苦味を感じにくくなるという特徴が。

 

つまり、グラスいっぱいに氷を入れた「ロック」で味わうことで、ビール特有の苦味が緩和され、炭酸がまろやかになり、アルコール度数が下がって、初心者の方でも飲みやすくなります。ビールの苦味が苦手な方は、まずは口当たりまろやかで優しいビールから始めてみませんか?

 

フルーツビール(クラフトビール)

 

最近では、小規模な醸造所が製造する「クラフトビール」をよく耳にする機会が増えました。ビールの苦味が苦手な方には、まずクラフトビールから飲んでみるという方法もありますよ。

 

クラフトビールの中には、大手ビールメーカーが販売する「キリン一番搾り」や「サッポロ黒ラベル」にような苦味が特徴のビールではなく、どちらかといえば香り高いホップを使用したフルーティーなビールが多く販売されています。

 

ビール初心者の方は、そうしたフルーティーなビールから飲み始めることで、「ビール=苦い」という固定概念がくつがえるかもしれません。コンビニやスーパーなどでも購入しやすくなったので、試しに購入してみてはいかがでしょうか。

 

また、フルーツを原料とした「フルーツビール」もおすすめです。イチゴやチェリーなどを使用した果実感たっぷりのフルーツビールは、ジュース感覚で楽しめます。

 

ビールカクテル

ビールを他の飲料で割った、ビールカクテルも初心者の方にはぴったりの飲み方。ビールを使用した代表的なビールカクテルを3種類ご紹介します。

 

・シャンディガフ
ビールとジンジャエールを1:1の割合で割ったビールカクテル。ジンジャエールの香りがビールの苦味を打ち消してくれるので、飲みやすいビールカクテルに仕上がっています。

 

・レッドアイ
ビールとトマトジュースを1:1の割合で割ったビールカクテル。トマトジュースの鮮やかな赤色が目立つ一品です。トマトの酸味がスッキリと爽やかに光るビールカクテルに仕上がっています。

 

・コークビア
ビールとコーラを1:1の割合で割ったビールカクテル。コーラはどんなお酒と割っても美味しいですよね。コーラの風味が強い分、ビールの苦味がほとんど感じず、とても飲みやすいビールカクテルです。

 

海外ビール

バドワイザー

 

「日本のビールが苦いくて飲めない」という方には、ライトな海外ビールもおすすめですよ。海外のビールは、ホップの苦味よりもキレの良いのど越しが特徴のビールが多く、初心者でも飲みやすくなっています。

 

例えば、世界で最も飲まれているプレミアムメキシカンビール「コロナビール」は、アルコール感があまりなくスルスルと飲めてしまうでしょう。アメリカの「バドワイザー」もスッキリとした味わいで、飲みやすいビールです。

 

まとめ

いつも飲んでいるビールも、ちょっとした工夫でもっと美味しくなるのが家飲みの楽しいところ。ビールの注ぎ方や黄金比率、ビールの温度管理など、今からできる方法ばかりでしたね。

 

ビール初心者の方は、氷をいっぱいにした「ロック」で飲んでみたり、フルーティーなクラフトビールを選んでみたりと、さまざまな工夫でビールを美味しく味わってみてください。

 

いつもの家飲みを、もっと楽しく!もっと美味しく!素敵な家飲みをお過ごしください。

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