大雪渓酒造は、明治31年(1898年)に創業し、北アルプスの麓にある安曇野の池田町に位置しています。この地域は、豊かな自然と澄んだ空気、清らかな雪解け水が特徴で、四季折々の美しい景観が広がります。春には山桜が咲き誇り、初夏にはカモミールやラベンダーが彩りを添え、夏には蛍が舞い、秋には大峰高原の大カエデが紅葉し、冬には白銀の北アルプスがそびえ立ちます。こうした自然環境が、酒造りに最適な条件を提供しています。

創業当初、蔵は「晴光桜(せいこうざくら)」や「桔梗正宗(ききょうまさむね)」の銘柄で親しまれ、「池田醸造合資会社」という社名でした。しかし、昭和24年に銘柄と社名を「大雪渓」に改めました。この名前は、白馬にある日本三大雪渓にちなんでおり、北アルプスの大自然への畏敬の念が込められています。書体は、正岡子規の弟子であるアララギ歌人、岡麓氏によって書かれました。

大雪渓酒造は、昭和28年の全国新酒鑑評会で最優秀賞を受賞し、当時の皇室献上酒にも選ばれています。この際の杜氏である花岡嘉金氏は、その功績が認められ昭和41年に黄綬褒章を受賞しました。

「特別なことをするわけではなく、正直に地道に真心を込めて」というポリシーを持つ大雪渓酒造は、仕込み水に蔵内に湧く北アルプスからの天然伏流水を使用し、地元産の《美山錦》を中心に米を選んでいます。このようにして、安曇野の情景を思わせる綺麗で爽やかな酒質を目指しています。信州の酒は甘口傾向が多い中、大雪渓は昔から辛口が主流です。

「地元の人に愛される酒を、より旨く」「毎日の食卓で楽しんでもらえる酒を」という信念のもと、地元の料理を引き立てる酒の品質向上にも余念がありません。デイリーで楽しめる酒を目指し、地元の食文化に寄り添った酒造りを続けています。

大雪渓酒造の蔵がある池田町は、北アルプスの銀嶺を仰ぎ見る安曇野に位置し、自然豊かな環境に恵まれています。年間を通じて雨が少なく、空気は澄んでおり、夏冬、昼夜の気温差が激しいため、美味しい米も育ちやすい地域です。春には山桜が咲き乱れ、夏には蛍が舞い、秋には大カエデが紅葉し、冬には白銀の北アルプスが広がる美しい景観が特徴です。このような環境が、名酒を育む基盤となっています。

昭和24年に「大雪渓」に改名して以来、名倉山酒造は常に革新的な酒造りに取り組んできました。地元の米と水を使い、伝統を守りながらも時代に合わせた新しい技術を取り入れ、全国的な評価を受けています。信州の地酒として、多くの人々に愛され続ける「大雪渓」の名は、今後もその品質と味わいで人々の心を魅了し続けることでしょう。

近年の受賞歴

2024年
   
ワイングラスでおいしい日本酒アワードで純米酒部門の金賞を受賞。
全国新酒鑑評会にて金賞を受賞。
2023年
    
IWC(インターナショナルワインチャレンジ)吟醸酒の部にて部門トロフィー受賞。
全国燗酒コンテストにてプレミアム燗酒部門の金賞を受賞。
第94回関東信越国税局酒類鑑評会にて優秀賞。
2022年
    
ワイングラスでおいしい日本酒アワードでプレミアム純米部門の金賞を受賞。
IWC(インターナショナルワインチャレンジ)銀メダル受賞。
全国新酒鑑評会にて金賞を受賞。
第69回 長野県清酒品評会にて長野県知事賞をW受賞。
世界酒蔵ランキング 33位にランクイン。

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