戸河内　PEATED CASK FINISH　桜尾ディスティラリー　(ウイスキー)

【海と山が織りなす、百年の伝統】
SAKURAO DISTILLERY（桜尾蒸留所）は、世界遺産・宮島の対岸、広島県廿日市市桜尾に位置する歴史ある蒸留所です。創業当初からウイスキー造りに取り組み、100年以上にわたって大切に受け継がれてきた蒸留技術を守り続けています。穏やかな瀬戸内海に面し、北には中国山地がそびえる、海と山の自然に恵まれた広島の地で育まれるウイスキーは、かつて戸河内トンネルに眠っていた原酒から始まり、革新を続けることで世界へと羽ばたきました。確かな技術と繊細な感性を持つブレンダーたちが、この地の風土を映し出すウイスキーを生み出し、ジャパニーズウイスキーならではの繊細で複雑な調和を多くの人々に届けています。

【煙のヴェールが纏う、特別なる仕上げ】

「戸河内 PEATED CASK FINISH」は、SAKURAO DISTILLERYで蒸留・貯蔵したモルトウイスキーとグレーンウイスキーを厳選してブレンドした後、スモーキーな燻煙香を持つウイスキーが熟成された樽でフィニッシングさせるという特別な工程を経た逸品です。このピーテッドカスクでのフィニッシングにより、煙をくゆらせたような特有の風味と香りが、ウイスキー本来の味わいにコクのある甘みをもたらします。広島の豊かな自然環境に委ねて熟成された原酒に、新たな次元の複雑さを加えることで、ジャパニーズウイスキーの可能性を広げる挑戦的な一本となっています。

【濃い黄金色に宿る、スモーキーな誘惑】

「戸河内 PEATED CASK FINISH」は、濃い黄金色の深みのある外観が印象的です。香りはエステリーでフルーティーな特性を持ち、口に含むとココナッツやジンジャー、アールグレイティーを思わせる複雑な風味が広がります。フィニッシュでは、木炭のような特有な味わいが、ビターチョコやオレンジの甘みと酸味を見事に引き立て、長く続く余韻を生み出します。40度というアルコール度数は、複雑な風味プロファイルと飲みやすさのバランスを考慮したもので、ピーテッドカスクフィニッシュがもたらす独特の風味を最大限に引き出しています。海と山の恵みに、スモーキーな要素が加わった多層的な味わいをぜひお楽しみください。