自然の恵みや取り巻く環境全てに「ありがとう」
商品名の「アント」とは地元の方言で「ありがとう」の意味。
高山村生まれの方々は今でも「あんと~」と優しいトーンで語りかけて下さいます。
美味しいブドウを生み出す高山村の気候。
村を上げてワイン用ブドウに情熱を燃している素晴らしい環境。
良い収穫を迎え良いワインがでること。
そして楽しくワインを味わって下さる飲み手の皆様。
すべての取り巻く環境に感謝を込めて「アント」という名前をつけました。
標高差450mを誇る、バラエティ豊かなテロワール
高山村の畑は村を流れる松川の造る扇状地に広がり、標高400m付近から850mまでの標高差450mにもなる範囲に広がっています。全体的に冷涼で年間降水量が少なく日照時間が長い、というブドウ栽培に適した地域になります。また標高差が大きいことから、畑により日照時間や平均気温が様々でアメリン&ウィンクラーの積算温度による気候分類のリージョン1からリージョン4までの畑が存在するという非常にユニークなテロワールを持っています。
1つの村の中に様々な異なるテロワールが存在し、更に複数の栽培農家がブドウを作っているため多様なキュヴェを生み出すことができ、信州たかやまワイナリーのワインに複雑さとバランスの良さをもたらしています。
土壌は黒ボク土と呼ばれる火山灰が積もって出来た火山灰土と赤土、そして砂礫質の土壌が広く分布しています。
日本の他の土壌に比べて腐植含有量が極めて高いのが特徴で、とても水はけが良くブドウが若木の頃には水不足に陥ってしまう場合もあるほどの土壌です。
味わいや香りの調和が取れ、気がつくと食事中に1本ボトルが空いているワインを!
収穫されたブドウはワイナリーの最上部で除梗・破砕・プレスされた後、重力を利用して醗酵用のタンクに詰められます。醗酵用タンクと貯蔵用のタンクは1,000Lや2,000Lの小さな物もあり、畑毎に小仕込みを行うことができます。
この多様なキュヴェをアッサンブラージュすることで調和の取れた、食とのバランスが良いワインを生み出しています。
また、品質管理・衛生管理も徹底しており、ワイナリー内の排水にはラインピットと呼ばれる角のない排水設備を採用しカビなどの発生を防止。充填機と打栓機は予圧室内に置かれ外部からの異物混入を防いでいます。
打栓にもこだわりがあり、ボトリングは20℃の定温でヘッドスペースの空気を窒素に置換できる打栓機を用いて行われています。打栓後1ヶ月はボトルを横に寝かせコルク不良による漏れが無いかもチェックされます。
高山村で大切に育てられたブドウをワインという形にしてそのまま食卓まで届ける、という鷹野氏の考えのもとブドウにストレスをかけない醸造と、徹底した品質管理が行われています。