イタリアソムリエ協会が発行する、ワイン評価誌「DUEMILAVINI(ドゥエミラ・ヴィーニ)」。このガイド本に添付されている一般消費者を対象としたアンケート投票結果を元に、その年のベスト・ワイナリーが選出されます。最優秀ワイナリーの発表とその表彰式は、イタリアワイン業界、そしてTV放送局を初めとするマスメディアとともに、一大イベントである”Premio Internazionale del Vino 2009”にて盛大に行われました。この「DUEMILAVINI」の2009年度版で取り上げられている生産者が1,600社以上。最終ノミネートに残った3社の中から、マッキオーレが見事!”MIGLIORE AZIENDA E PRODUTTORE” 最優秀生産者に選ばれました。
今や『サッシカイヤ』、『オルネライア』など、イタリアを代表するスーパー・プレミアム・ワインの産地として知られる銘譲地・ボルゲリに位置する「レ・マッキオーレ」。貴族がそのほとんどのワイナリーを所有する中にあって唯一、地元の農家出身者、故エウジェニオ・カンポルミ氏が1983年に設立。「メッソリオ」、「スクリオ」という世界レベルのワインを生み出した。そして、ボルゲリの気候と大地、そして自身の可能性を信じて造り出した「パレオ・ロッソ」の最終形は、カベルネ・フラン100%。それが完成した2001年が、エウジェニオ氏の夢がかなった最初で最後のヴィンテージとなった。
生前、「ビジネス目的でワインを造っているのではない」と公言したエウジェニオ氏。世界的な名声を獲得してからも、とにかく自身で納得のいく品質・味わいのワイン造りにこだわり、純粋に、「より多くの人に自分たちのワインを楽しんでもらいたい」と願っていた。エウジェニオの哲学は畑にあり、自然にあり、そして人にあった。
その夢を引き継いだ妻のチンツィアさんは語る。「私は今でもエウジェニオと一緒です。私の考えは彼の考えだと強く感じます。これは彼が亡くなる前からもずっとそうでした。そしてこれからも...」。
- レ・マッキオーレ -
愛すべき農家のワインである。