テロワール・プロジェクト
究極のマルベックをうみ出すべく結集した、イタリアワイン界を代表する巨匠達によるコラボレーションブランド “アルトス・ラス・オルミガス”は、設立当初からその高い品質で話題を集めてきましたが、巨匠達をもっても、彼らが追及する “究極の複雑味” に到達することはできませんでした。そんな中出会ったのが、デキャンターパワーリスト50(世界のワイン業界で最も影響力のある人物)に3度も選ばれた、世界最高峰の地質学者ペドロ・パッラ氏(チリ)。 地質学の中でもワインに特化したテロワリスト(テロワールのスペシャリスト)です。 同じ志を持つパッラ氏はオルミガスの哲学に賛同し、2008年よりプロジェクトに参画。氏が実践するマクロ&マイクロゾーニングと呼ばれる地質調査を下に、本当の意味でのオルミガスのテロワールプロジェクトがこの時から指導します。そして2012年ヴィンテージには、新星オルミガスとも言える、新たな魅力に溢れたワインとして生まれ変わり更に高い評価を獲得しています。
◆マクロゾーニング: メンドーサの土壌の断層を広範囲にわたって科学的に分析し畑を区分けする方法
◆マイクロゾーニング: マクロゾーニングで選ばれた畑の地質を細部に亘って調査。
衛星写真をもとに電気伝導率を異なる深さで分析。区画内の土壌を更に細かく区分け、しブドウを栽培する方法→ 選りすぐられた特別な区画・列で栽培されたブドウから究極とも言えるマルベックをうみ出します。
地質学者、ペドロ・パッラの存在と世界で最もセクシーなマルベックの誕生
チリ出身の地質学者“最強のテロワリスト”として、その名を世界中に知らしめたパッラ氏。世界各国の土壌を約2万5千箇所掘り、その土壌からうまれるワインを研究してきました。これまで、パッラ氏が手掛けたワインは数知れず、テロワールの概念をチリに持ち込みエラスリスやモンテス、アルマビバをはじめ多くの世界的なファイン・ワインを世に送り、チリワイン全体の品質の向上に多大なる貢献をしてきました。ワインスペクテーターは彼を、「現代のインディージョーンズ」と呼び、チリだけではなく、イタリアやフランス、カナダ、アルゼンチン等多くの銘醸ワイナリーでコンサルタントを行っています。パッラ氏が提言する、テロワールが表現された高品質なワインとは、必ず畑の中に「ロック“岩”」の存在が不可欠です。品種や気候風土、岩の構成や土壌の構成によっても、向き不向きはありますが「石灰岩」「花崗岩」「礫」「シスト」が大きなカギとなります。パッラ氏はマルベックに適した良質の石灰岩とそれを形成する土壌システムをメンドーサ県のウコ・ヴァレーにある、特別な地区で発見し、マルベックプロジェクトを推し進めました。こうして、2012年これまで誰も飲んだことのないような、テロワールが見事に現れた極上のマルベックを送り出し、評価誌や評論家から賛美の評価を獲得。世界で最もセクシーなマルベックを誕生させました。
丹精込めて育てられるブドウ
それぞれの区画の土壌環境、気象環境を調査・研究しアルゼンチンからクリュ・マルベックを産み出します。彼らが手がけるマルベックのスタイルは、これまでの一般的なジューシーで甘みのあるスタイルからより洗練されたワイン愛好家好みの味わいとなりました。世界に誇るマルベックが誕生したのです!オルミガスの功績は他の生産者をも突き動かし、今では多くの生産者がテロワールを意識した現代的なワイン造りに取り組み世界的にも高い評価を受けるようになりました。現代アルゼンチン マルベックの産みの親。それこそがオルミガスの存在なのです。