『七窪』の自然湧水を使用
芋焼酎の原料として、最も理想とされるさつまいも『黄金千貫(こがねせんがん)』ある日、まるまるっと太った良質の立派な黄金千貫が手に入った。ならば、この芋の持つ地力を最大限に引き出した焼酎をつくることこそ、蔵の努めではないか。鹿児島には天然の濾過(ろか)機能を持つといわれるシラス台地によって育まれる名水が多くある。素材の魅力を生かすため、天然のミネラル成分を多く含んだ『七窪』の自然湧水を使用。職人の技を結集し丹念に仕上げ、生まれたのが芋焼酎『もぐら』である。
芋をみてもぐらが誕生
芋を見たとき、もぐらを思い出した。そして、これが『もぐら』という名の由来となった。味わいを保ち、かつ旨みを残し、唯一無二の焼酎を作る。その加減が職人の技であり、腕の見せ所なのだ。
荒濾過焼酎
蒸留したばかりの焼酎には、分解しきれなかった麹や酵母・微生物といった物質が残っている。これらは時間経過と共に、焼酎の質を落とし風味や味わいを損なう原因となるため、通常は濾過(ろか)フィルターにて取り除いて焼酎は出来上がる。ところが、これらの未分解物質は香り旨み成分も多く含んでおり、これらを上手に残すことによってより濃厚で味わい深い焼酎をつくりだすことができる。 『もぐら』は荒濾過で仕上げることによって、こだわりの味を生み出しているのである。