1855年創業
薬屋を営む家に生まれた「荻竹次郎」は、医学習得のため長崎に遊学中、近代酒造技術の祖と云われる「梶山儀四郎」氏と宿舎を共にしたことを機に意気投合し、酒造りに強く興味を抱くようになりました。やがては酒造りを志すこととなり、故郷の杷木に帰ると弟の芳太郎や親戚の協力を得るなどして念願であった酒蔵「荻酒場」を創業しました。
樫樽貯蔵酒の商品化
3代目実造は、これまで地の酒として親しまれてきた「福徳戎-ふくとくえびす」に加え、より都会的で洗練された商品造りを模索していました。昭和30年代から取り組んできた樫樽貯蔵酒の商品化に向け、蔵に入った4代目勝海と試行錯誤を重ねた末、銘柄は「らんびき」、6年貯蔵の40度として発売に至りました。
筑紫平野の大穀倉地帯
福岡市から東南に50km、大分県境の筑後川と山々に囲まれた山紫水明の地に在り、近くには原鶴温泉や筑後川温泉があります。筑後川沿いに広がる筑紫平野は九州の大穀倉地帯であり、麦や米など酒造りに欠かせない実りをもたらしてくれます。また、柿や梨、葡萄などのフルーツの産地としても知られています。