豊かな自然と温暖な気候
小鹿酒造の位置する大隅半島は、鹿児島県の南東部にあり、北東部は宮崎県境に接し、西部は錦江湾、南東部は太平洋に面しています。霧島錦江湾国立公園に属する南端の佐多岬などの景勝地をはじめ、太平洋側の海岸部は日南海岸国定公園に指定されており、豊かな自然と温暖な気候に恵まれた地域です。大隅半島の南東部に走る国見山地(肝付山地)は雄大で美しい照葉樹林帯が広がり、その中の国見山、黒尊岳、甫与志岳は三岳と呼ばれ親しまれています。北西には高隈山地があり、御岳、大篦柄岳など1,000mを超える山々が連なっています。小鹿酒造のある鹿屋(かのや)市は、大隅半島のほぼ中央にあり、人口約10万人の行政・経済・産業の中核の地です。気候は温暖で、年平均気温は17℃、年間降雨量は2,500ミリ前後です。小鹿酒造の所在地鹿屋市吾平町は神代三山陵の一つ吾平山上陵の所在地で、吾平の地名は「日本書紀」神代下(西暦720年)に「吾平山上陵」とあるのに由ったもので極めて由緒ある用字です。
地下100メートルから汲み上げたミネラル水
小鹿のふるさと鹿屋市吾平町は、国見山、黒尊山、甫与志岳など照葉樹林に恵まれた国見山地のふもとにあります。山地に降る雨は森に降り、山にしみ込み、長い年月をかけて磨かれ地下水になります。そして、その清らかな地下水が吾平山陵にほど近い玉泉寺公園にその字のごとく玉の泉のように枯れることなく湧き出しています。その地下100メートルから汲み上げた、ミネラル分はもちろん、南国鹿児島の空気感まで溶かし込んだこの清涼な水こそ焼酎小鹿を鹿児島焼酎たらしめる天の恵なのです。
日本随一のさつまいもの産地
鹿児島の大隅半島は日本随一のさつまいもの産地。広大ないも畑が広がっています。さつまいもが中国から鹿児島に伝来してから三百有余年、鹿児島の大地はやさしく、また力強くさつまいもを育ててきました。「鹿児島のいも焼酎たるもの、鹿児島の大地で育てられた新鮮で良質なさつまいもで造りたい。」そんな想いから、平成6年に農業法人(有)小鹿農業生産組合を設立、直営農場約50ha、契約農家の農場約100haで小鹿酒造で必要なさつまいもを仕込み計画に合わせて栽培していきます。