テキーラのカクテル

 

「罰ゲームのお酒」として一気飲みをするというのがテキーラにもつイメージではありませんか。この印象が強すぎるためにきついお酒と捉われがちです。

 

しかし、テキーラは他のお酒と同様にもっと身近に感じで欲しいお酒です。なぜならテキーラにもカクテルの種類が豊富にあり、熟成度合いや種類で異なる味が楽しめる奥深い特徴を持っているからです。

 

普段テキーラを飲まない人も、記事に目を通していただくとテキーラの概要から美味しいカクテルの飲み方までわかります。好みのお酒が見つかり「楽しく1杯飲んでみたい」と心が動いていることとなるでしょう。

 

テキーラを使ったカクテル

テキーラはメキシコが原産地の1700年代から作られているお酒です。現在は原産地呼称制度によってメキシコ政府が管理しており、規定を満たすものだけを「テキーラ」と呼ぶことができます。

・メキシコの5州(ハリスコ州、グアナファート州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州)で生育されたブルーアガベの使用

・主原料は竜舌蘭の一種であるブルーアガベを51%以上使用していること

・テキーラ村とその周辺で蒸留されたものであること(現在2か所の例外あり)

・蒸留は最低2回行うこと

・最終アルコール度数は35〜55%であること

などが挙げられます。

 

またテキーラは2種類のカテゴリに分けられます。

・ブルーアガベのみを使用した100%アガベテキーラ

・ブルーアガベ51%以上とサトウキビなどの廃糖蜜を混ぜられて造られたミクストテキーラ

日本ではミクストテキーラの流通が多いですが、世界では100%アガベテキーラが主流です。

 

 

さらに樽熟成の段階に応じて4種類に分けられます。

・2ヶ月以内の樽熟成させない無色透明のテキーラ・・・ブランコ

・2ヶ月以上樽熟成させたうっすら金色のテキーラ・・・レポサド

・1年以上樽熟成させたウイスキーのように色づいたテキーラ・・・アネホ

・3年以上樽熟成させたアネホより少し濃い色のテキーラ・・・エクストラ・アネホ

樽熟成の段階に応じてフレッシュな味わいのブランコからまろやかに熟したアネホまで楽しめるのが大きな魅力です。辛味、塩味のある料理や、魚介類との相性が良いとされ、ほとんどのテキーラが40%前後で商品化されています。

 

 

テキーラサンライズ

 

テキーラベースで柑橘系のオレンジジュースとグレナデンシロップの甘味がマッチした飲みやすいカクテルです。「サンライズ」は英語で「日の出」を意味し、オレンジジュースが朝焼けの空、グレナデンシロップが太陽を表現しています。

 

カクテル言葉は「熱烈な恋」太陽のような色合いから情熱的な夏の恋を思い浮かばせるからでしょうか。ここぞという場面で気になっている意中と頼みたい一杯です。

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラ45ml、オレンジジュースを90ml注ぎ混ぜる
3.グレナデンシロップを10mlゆっくり加える
説明 バースプーンを静かに沈め、軽く持ち上げるとグラデーションがかかり綺麗な見た目に仕上がります。

 

 

マルガリータ

 

テキーラの濃厚な味わいに柑橘系の爽やかさとリキュールの甘さがよく合い、世界中で人気のあるカクテルです。ふちに付けた塩と一緒に飲むことで柑橘系の酸味にキリッとした塩の味わいが絶妙に感じられます。

 

1949年ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサーがカクテルコンテストに出品し入賞したことから世界に広まります。実はこのカクテルの誕生は、恋人を失い彼女を偲んで造られたという切ない悲話があるようです。

作り方 1.皿に平にならした塩に湿らせたカクテルグラスの縁を押し付けてスノースタイルにする
2.テキーラ30ml、ホワイトキュラソー15ml、ライムジュース15mlを氷と共にシェイクする
3.グラスに注ぎライムを添える
説明 ホワイトキュラソーの代わりにブルーキュラソーを使うと海のような鮮やかな色合いになります。

 

 

パローマ

 

日本ではまだ有名ではないかも知れませんがイギリスの酒類専門誌『Drinks International』が発表する『The World's Best-Selling Classic Cocktails 2020』では数あるカクテルの中で36位に選ばれています。

 

グレープフルーツジュースと炭酸による爽やかさがテキーラの甘さとシャープさにマッチします。これから知名度が上がるカクテルですのでぜひ注目していてください。

作り方 1.皿に平にならした塩に湿らせたグラスの縁を押し付けてスノースタイルにする
2.グラスに氷を入れる
3.テキーラ40ml、グレープフルーツジュース20ml、トニックウォーター30mlを注ぎ混ぜる
説明 塩はスノースタイルが定番ですが、お好みで直接グラスにひとつまみ入れる飲み方もあります。

 

 

ストローハット

 

ストローハットは日本語で麦わら帽子を意味します。レモンを加えた様子が麦わら帽子のように見えたことから名付けられた説があるようです。

 

テキーラとトマトジュースは意外な組み合わせかも知れませんが、濃いキャラ同士のペアは思いのほか相性が抜群です。ほとんどトマトジュースのような味のため、トマトジュースで味が左右されます。

 

簡単な材料で作れるのでトマトジュースをこだわりながら自宅でもお試しください。

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラ30mlとトマトジュース適量を注ぐ
3.軽く混ぜレモンを添える
説明 トマトジュースがあらごしタイプだと食感が残る飲み口になり、ピューレタイプだとサラッとした飲み口のカクテルになります。

 

 

エル・ディアブロ

 

カシスリキュールの入った真っ赤なカクテルが悪魔の血のように見えることから、スペイン語の「悪魔」という意味がカクテル名に名付けられました。

 

気になる味はその名とは裏腹にレモンの酸味とジンジャーエールのピリッとした風味で、すっきり飲める飲み口です。

 

材料は手に入りやすいものばかりなのでご自宅で悪魔のカクテルを再現しやすいですが、「悪魔の誘惑」で飲み過ぎには注意してくださいね。

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラ45ml、カシスリキュール15ml、レモンジュース10mlを注ぐ
3.ジンジャーエールでグラスを満たし軽く混ぜレモンを添える
説明 カシスリキュールは1リットルあたり400g以上の糖が含まれるクレーム・ド・カシスがおすすめです。

 

 

アイスブレイカー

 

アイスブレイカーは海の上を壊しながら進む砕氷船を意味しており、転じて、人との仲が打ち解けるもの、緊張をときほぐすものという意味があります。

 

テキーラ独特の風味と柑橘系の組み合わせは間違いない飲みやすさで、甘くフルーティな風味で私たちを包んでくれます。

 

淡いピンクの色とほんのり甘いカクテルは、今日も1日頑張った疲れた心身をほぐしてくれることでしょう。

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.シェイカーに氷、テキーラ30ml、ホワイトキュラソー15ml、グレナデンシロップ5ml、グレープフルーツジュース40mlを入れシェイクする
3.グラスに注ぐ
説明 グレナデンシロップの量でオレンジからピンクっぽい色までお好みの仕上がりを調整できます。

 

 

ブレイブ・ブル

 

カクテル名の由来は「勇ましい雄牛」、力強い意味合いを持っていますが、名前とは裏腹に味はコクと甘さが特徴の甘口カクテルです。

 

テキーラの独特の味わいとコーヒーの苦味やしつこくない甘さが絶妙にマッチしています。

 

甘口なのでお酒の初心者や女性におすすめしたいカクテルですがアルコール度数は高めなので飲み過ぎには要注意。食後の一杯にもいかがでしょうか。

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラ40ml、コーヒーリキュール20mlを注ぐ
3.軽く混ぜる
説明 配合を同量にしてカクテルクラスに注げば「ピカドール」というカクテルに大変身します。

 

 

マタドール

 

テキーラにフルーティなパイナップルジュースを入れることで南国の風味を感じ、ライムジュースを加えることで酸味もプラスされ味が引き締まっています。

 

マタドールは「闘牛士」という意味で、カクテル言葉は「負けないで」。勇敢に立ち向かう闘牛士へのエールにぴったりの言葉ですよね。

 

闘牛はスペインが有名ですがマタドールはメキシコ生まれです。メキシコはスペイン領だったから闘牛が盛んで合ったことから由来しているようです。

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラ30ml、パイナップルジュース45ml、ライムジュース15mlを注ぐ
3.軽く混ぜる
説明 ライムジュースの代わりにレモンジュースを使うとより甘い飲み口を味わえます。

 

 

メキシカン

 

メキシカンという名前だが、生まれはロンドン。サボイ・ホテルのハリー・クラドックが考案したカクテルで、テキーラベースの中では最も古い歴史があると言われています。

 

カクテル言葉は「噂になりたい」

 

パイナップルのジュースの影響で黄色みが強く、甘くてトロピカルな味わいが特徴の夏に飲みたいカクテルです。シンプルなレシピなのでテキーラの種類を変えて飲み口を比べてみるのも楽しいお酒の飲み方です。

作り方 1.シェイカーにテキーラ40ml、パイナップルジュース20ml、グレナデンシロップ5mlを注ぐ
2.氷を加えてシェイクする
3.カクテルグラスに注ぐ
説明 パイナップルジュースは果汁100%のものがおすすめでカクテルの美味しさを引き立ててくれます。

 

 

モッキンバード

 

名前の由来はアメリカ南部に生息するメキシコの「ものまね鳥」のことで機械音や人間の声もそっくりに真似るようです。

 

目の覚めるようなエメラルドグリーンの色味がひときわ目を引くカクテル。その印象通り、ライムの酸味が効いた爽快な味わいと香りが口の中に広がります。

 

バーの暗い明かりの中でも目立つ色味のため、誰かが頼むと「試してみようかな」と周囲のお客様も気になって立て続けに注文される一杯なんですよ。

作り方 1.シェイカーにテキーラ30ml、ミントリキュール15ml、ライムジュース15ml注ぐ
2.氷も入れてシェイクする
3.カクテルグラスに注ぐ
説明 ミントリキュールはさまざまな種類がありますがエメラルドグリーンの色味を楽しんでほしいので色付きのものがベストです。

 

 

家飲み用で楽しめるテキーラの飲み方

海外では100%アガベテキーラをロックで嗜む人が最も多いくらい、テキーラはそのものの味わいが奥深いお酒です。そのためお気に入りの味を見つけていただき、シンプルにおうちで楽しめるお酒でもあります。

 

家で飲むならアネホがおすすめです。少し値段はしますが熟成されている分、飲みやすい上品な味になっています。

 

家飲みでゆっくりと一人でくつろいで飲んだり、気心知れる友人とお酒の味を楽しみながら飲むシチュエーションにぴったり。

 

海外では日本の伝統的なお寿司とテキーラのロックを合わせる方もいるので、日本ではまだ珍しい組み合わせに自宅で挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

ストレート

テキーラロック

 

・テキーラ・塩・ライム

作り方 1.グラスにテキーラを注ぐ
2.好みで塩とライムを用意
説明

最もおすすめの飲み方です。常温のままでも軽く冷やしても美味しく飲めます。テキーラ独特の苦味、熟成期間によって異なる香りが楽しめます。一気飲みではなく味わいを楽しみましょう。

ライムを口に絞りながら含み、テキーラを飲む。最後に食塩を舐めるのが正当な飲み方。

 

 

オン・ザ・ロック

テキーラロック

 

・テキーラ適量・氷

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラを適量注ぐ
3.軽く混ぜる
説明 ストレートで飲むよりも氷と混ざり合うことで口あたりがまろやかになります。

 

 

炭酸割り

テキーラ炭酸割り

 

・テキーラ、炭酸水、氷

作り方 1.グラスに氷を入れる
2.テキーラ30ml、お好みの炭酸水でグラスを満たし軽く混ぜる
3.お好みでライムやレモンを添える
説明 テキーラトニック(トニックウォーター)、メキシカンコーク(コーラ)、テキーラバック(ジンジャーエール)、炭酸水を変えるだけでバリエーション豊富に味の違いを楽しめます。

 

 

冷凍庫でキンキンに冷やす

テキーラ冷凍庫

 

・テキーラ

作り方 1.冷凍庫でテキーラの瓶を一晩冷やす
2.グラスに適量注ぐ
説明 冷凍庫で冷やすとトロトロの口当たりになり飲みやすくなります。アルコール度数が高いので家庭用の冷凍庫では氷にはならないため瓶も割れませんので安心してください。

 

 

水割り

テキーラ水割り

 

・テキーラ、水

作り方 1.グラスにテキーラ:水を1:1の割合で注ぐ
説明 基本的に氷は入れません。シンプルですがアルコール度数を抑えることによってテキーラ本来の味を楽しみやすくなります。

 

まとめ

これまでお伝えした通り、テキーラは「一気飲み」以外にも美味しく飲める方法がたくさんあります。

 

テキーラの「種類」と「熟成度合い」によって味わいが異なるので、知識として頭の片隅に覚えておいていただけると銘柄を選びやすくなります。

 

シンプルな方法で飲み比べをするのがおすすめできるお酒ですし、割り方のカスタムも多種多様のため、お気に入りを見つけることも、楽しいひとときになるのではないでしょうか。

 

テキーラの人気は年々増していて輸入も増えています。これを機にテキーラを身近なお酒だと感じてもらい、美味しいと思えるテキーラに出会っていただきたいです。

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